M&Aは、Merger(合併)とAcquisition(買収)の略で、企業の合併と買収のことです。
美容サロンでは合併ということはほとんどありませんので、サロン事業のM&Aとはサロンの買収ということになります。
美容サロンの譲渡で一般的な手法が、内装や設備・美容器具を譲渡で売却する造作譲渡(居抜き)です。
加えて、人材やノウハウも合わせて価値を上げることで、造作譲渡より高く売却できる可能性がございます。
昨今、美容業界の人材採用難の背景もあいまって、(人材付きの)M&Aの価値は、より高まる傾向にあります。
前述のとおり、現在働いている従業員も含めての譲渡も可能となるため、従業員の雇用を守ることができます。店舗(会社)を閉めたとしても、従業員を解雇することなく、さらに売却益を確保できます。
一般的な物件契約では、退去時に店内を原状回復することが義務付けられています。店舗の大きさにもよりますが、数百万円程度の費用が掛かり、売り手様には大きな負担となり撤退に踏み切れない事業者様も多くいらっしゃいます。
しかし事業譲渡やM&Aで売却することで、買い手側へ店舗の原状回復義務も引き継ぐことができ、その費用をカットできるのです。
利益を出せている好調時に事業譲渡を行うことで、より高い売却益を得ることも可能となります。新規事業の資金として、リタイア後の貯金としてなど、良いタイミングでより高く売ることができると多くのメリットが生まれます。
新規で出店する場合、売上・利益が軌道に乗るまでにそれなりの時間を要します。
収益性のある既存店舗(会社)を買収すれば、譲渡した日から売上、利益がプラスされますので、短期間での収益拡大が見込めます。1から事業を開始するよりはるかに速いスピードで事業経営が行えます。
会社ごともしくは事業ごと買収することで、物件探し、採用活動等の労力と時間が省けるメリットがあり、よりスピーディーな店舗展開が可能となります。M&Aは、「経営にかかる時間をお金で買う」、という側面もあるのです。
「求人を出してもなかなか応募がこない」現在売り手市場の美容業界では人材の確保が厳しく廃業に追い込まれる事も少なくありません。事業譲渡(M&A)で、既存店(会社)を買収すれば、そんな人材のお悩みも解決できます。
また、近隣の店舗を買収することで、人材の行来きや教育面で現在経営している既存店とのシナジー効果も期待できます。
既存の美容サロンを買収することで、業態の開発が不要で美容サロンの細かいノウハウごと手に入れることができます。造作、人材、顧客を引き継げるので、美容サロンに初チャレンジの場合でも様々な手間も省け、新規参入における失敗リスクの低減にもつながります。